ケアマネの訪問ルート|移動時間を3割減らすゾーン分けの手順

ケアマネの訪問ルート
移動時間を3割減らす
ゾーン分けの手順
移動してばかりで、午後の記録時間がない。
担当が増えるほど、帰る時間が遅くなっていく。
「訪問件数は同僚と変わらないのに、なぜ私だけ終わらないんだろう」
この記事では、ケアマネの訪問ルートを組み直して、1日の移動時間を3割減らす方法をお伝えします。
- 担当を3つのエリアに分ける、ゾーン分けの手順
- Googleマップで使う機能は2つだけ
- 地図に利用者情報を入れる前に確認すべきこと
ケアマネになって2年目のころ、毎日19時を過ぎてから事務所を出ていました。訪問は1日2件。件数は多くないのに、戻ってくるといつも夕方で、記録はそこから。
変わったきっかけは、担当の方の住所を地図の上に並べてみたことでした。ぼんやり「みんな市内」と思っていたのですが、南の3件だけ、明らかに違う方向にあったのです。その3件を別々の曜日に入れていたので、週に3回も同じ道を往復していました。
翌週から、その3件を水曜にまとめました。それだけで、水曜以外の移動がはっきり軽くなりました。
ケアマネの移動時間は、回り方でどれくらい変わるか
この記事では、担当35件・基本は月1回訪問(状態が不安定な方は月2回)を前提にします。月の訪問はおよそ40件、週にすると10件前後、1日2件ほどの計算です。
この件数でも、回り方によって1日の移動時間はかなり変わります。
差は1日およそ35分。月20日なら、11時間ほどになります。
1日35分と聞くと小さく感じますが、月にすると11時間前後です。記録や書類にあてる時間としては、決して小さくありません。
移動が非効率になる3つの原因
一人ひとりの場所は覚えていても、全体がどう散らばっているかを見たことがない。だから無意識に遠回りを選んでしまいます。
利用者さんとご家族の都合だけで日を決めていて、同じ方向をまとめるという発想が入っていない状態です。
担当が増えても、終了や転居があっても、前と同じ順番のまま。気づかないうちにずれていきます。
ルートを組み直す3つの原則
担当の住所を地図の上に並べて、近いところごとにグループにする。同じグループを同じ日にまとめます。
事務所→A→B→事務所と一方向で回る。「事務所に戻ってからまた出る」が、いちばん時間を食います。
月曜は北、水曜は南、と決めてしまう。毎週の形が決まるので、予定を立てるのが楽になります。
ゾーン分けの具体的なやり方
ゾーン分けとは、担当の住所を地図で確かめて、移動しやすさを基準にグループに分けることです。
事務所から北。月曜と木曜に。片道20分ほど
事務所の周辺。火曜と金曜に。急な対応もしやすい
いちばん遠い。水曜にまとめて。往復を週1回に
この後でGoogleマップの使い方をご紹介しますが、その前に大事な話をさせてください。
利用者さんの住所は、個人情報です。個人のGoogleアカウントに担当全員分の住所を登録する行為は、事業所の情報管理の決まりに触れる可能性があります。厚生労働省のガイダンスでも、外部のサービスを使う場合を含めて、事業者が安全管理の措置を講じる義務が示されています。
やらないほうがいい、という話ではありません。やり方を選べば大丈夫です。
- 事業所が契約しているアカウントを使い、管理者の許可を得てから登録する
- 氏名は入れず「A様」「1番」などの記号にする
- 番地まで入れず、町丁目までにとどめる
- そもそも紙の白地図に印をつける。ゾーン分けだけならこれで足ります
わたしは4つ目から始めました。ゾーンを分けるだけなら、町丁目が分かれば十分です。番地まで必要になるのは、当日のナビを使うときだけです。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/seisaku/kojin
※事業所ごとに情報管理の規程があります。最終的にはそちらの確認をお願いします。
ゾーン分けの手順
Googleマップで使う機能は2つだけ
機能をたくさん覚える必要はありません。この2つで足ります。
担当の場所に印を立てると、偏りと遠い方が一目で分かります。使うのは最初の1回と、見直しのときだけです。
ルート検索で行き先を複数入れると、最短の順番に並べ替えてくれます。朝に1回確認すれば十分です。
曜日別の組み方(担当35件の例)
下の表は、担当35件・週10件前後の訪問を想定した例です。件数も曜日も、ご自身のエリアに合わせて変えてください。
| 曜日 | エリア | 訪問 | 移動の形 | 午後の使い方 |
|---|---|---|---|---|
| 月曜 | Aゾーン(北) | 2件 | 事務所→北→事務所一方向で回る | 先週分の記録と計画書 |
| 火曜 | Bゾーン(中央) | 2件 | 事務所の周辺移動がいちばん短い | 担当者会議・連絡調整 |
| 水曜 | Cゾーン(南・遠方) | 3件 | 遠方を1日でまとめる往復を週1回に | 戻ってから記録 |
| 木曜 | Aゾーン(北) | 2件 | 月曜の続き急な対応の余白も | アセスメント・プラン |
| 金曜 | Bゾーン(中央) | 1件 | 軽めに週末前の余裕をつくる | 翌週の確認・書類仕上げ |
「移動時間を活かして音声メモを」という方法をよく見かけますが、運転しながらスマホを操作するのは道路交通法違反です。画面を注視するだけでも違反になります。
使うなら、訪問先を出たあと、車を停めてから30秒。あるいはハンズフリーの機器を使ってください。停車してからでも、事務所に戻ってから思い出すより、はるかに速く正確です。
一筆書きで回るということ
一筆書きとは、事務所を出てから戻るまで、できるだけ同じ道を通らずに一方向で回ることです。
訪問の順番を決めるとき、「次はどこか」ではなく「帰り道に何があるか」で考えると、自然と一筆書きになります。
週の初めに5分、これだけ書く
毎週月曜の朝、この形で1週間の訪問を書き出します。5分で終わります。
組み直す
1日35分減る
戻ってくる
早くなる
まとめ|訪問ルートを3割減らす8つのポイント
回る順番を変えるだけで、
1日の終わり方が変わります。
まずは地図を開いて、
担当がどこに固まっているか見てみてください。
一緒に定時退社を目指しましょう