適ケア疾患別ケア:心疾患Ⅱ期ケアプラン文例集 50選

疾患別ケア:心疾患Ⅱ期
ケアプラン文例集 50選
状態の変化を敏感に受け止め、早期対応できる体制づくりのための50の実践的文例集です。
はじめに
本ケアプラン文例集は、心疾患Ⅱ期(状態が安定から不安定な状況である時期)の要介護高齢者を対象としています。Ⅱ期は一見安定しているようで、再入院・急性増悪のリスクが潜在する時期です。状態の変化を敏感に受け止め、早期対応できる体制づくりが最重要となります。
状態が安定していても、悪化のサインに気づいた際に早めに対応できるようにしたい
心疾患の状態変化を継続的に観察・把握し、悪化兆候を早期発見して対応できる状態が維持できる
悪化サイン(息切れ・胸痛・浮腫増加・体重増加等)への気づき力が維持され、発見時の連絡・対応手順が実践できている
- 訪問看護師による悪化サインの定期的な確認・評価
- 緊急連絡先・対応フローの定期的な見直し・更新
- 本人・家族への悪化サインの再確認・教育の継続
- 悪化兆候への気づき・対応状況の変化
- 緊急時対応体制の有効性の確認
- 本人・家族の理解度・自信の変化
自分の状態が悪化するリスクを専門職に定期的に評価してもらい、安心して生活したい
急性増悪リスクの定期的な評価が継続され、リスク上昇時に早期対応できる
急性増悪リスクのアセスメントが定期実施され、リスク因子の変化が把握・共有されている
- 訪問看護師・医師による定期的な急性増悪リスクアセスメント
- リスク因子(感染症・気温変化・過労・服薬状況等)の継続的な確認
- アセスメント結果のケアチームへの共有・支援計画への反映
- 急性増悪リスク因子の変化状況
- リスク上昇時の早期対応の有無
- 定期的なアセスメントの実施状況
旅行・墓参り・運動等の長時間の活動を行う場合に、安全に参加できる方法を知りたい
長時間活動の際に必要な注意事項を理解・遵守し、急性増悪なく活動が継続できる
長時間活動が必要な場合の注意事項が本人・家族に理解され、実施前の医師への確認が実践されている
- 長時間活動(旅行・墓参り・運動等)が急性増悪リスクとなることの説明・指導
- 活動前の医師からの指示・指導に基づいた対応体制の整備
- 長時間活動時の緊急連絡先・対応手順の確認
- 長時間活動前の医師への確認の実施状況
- 活動中・後の心疾患症状(疲労・息切れ・胸痛等)の出現状況
- 長時間活動のリスクへの理解度の変化
状態が落ち着いていても、自己管理を怠らず継続するモチベーションを保ちたい
自己管理への意欲・モチベーションが維持され、日常的な自己管理が継続できる
自己管理の継続を妨げる要因(飽き・過信・体力低下等)が把握され、改善策が実践されている
- 自己管理の取り組みへの定期的なフィードバック・称賛
- 自己管理の目的・成果を定期的に振り返る面談の実施
- 管理のマンネリ化防止のための工夫・変化の導入
- 自己管理への意欲・継続状況の変化
- 自己管理を妨げるリスク因子(過信・倦怠感等)の存在
- 自己管理の成果(バイタル・体重の安定)との関連
再入院しないための生活管理の大切さを理解し、毎日の行動に反映させたい
再発・再入院予防に向けた行動が日常生活に定着し、安定した在宅生活が継続できる
再発・再入院予防の具体的な行動(服薬・体重管理・塩分制限等)が習慣化され、継続されている
- 再発・再入院予防のための生活行動チェックリストの活用
- 訪問看護師・ケアマネによる定期的な予防行動の確認・指導
- 再入院予防の成功体験を共有・強化する面談の実施
- 再発・再入院予防行動の実施状況・継続性
- 再入院リスク因子の変化(バイタル・体重・症状の変化)
- 本人の再発予防への理解・意欲の変化
今の自分の状態がどのような段階にあるかを正しく理解し、状態を安定させ続けるための行動をとりたい
心疾患Ⅱ期の特性(安定から不安定への移行リスク)を踏まえ、安定維持に必要な行動が継続できる
現在の状態(Ⅱ期)の特性・リスクが本人・家族に説明・理解され、日常の注意点が実践されている
- ケアマネ・訪問看護師によるⅡ期の特性・リスクの説明
- 安定維持のための生活管理ポイントの整理・提供
- 状態変化のサインと対応の繰り返し教育
- Ⅱ期の特性・リスクへの理解度の確認
- 安定維持のための生活管理の実践状況
- 状態変化のサインへの気づき力の変化
体調が少しずつ悪化していく状態を早期に察知できる体制を整えたい
悪化傾向を示す指標(バイタル・体重・症状等)の継続的な把握が維持され、早期対応できる体制が機能している
指標の確認・記録体制が整備され、定期的に多職種間で共有されている
- 悪化指標(体重・血圧・脈拍・SpO₂・浮腫・息切れ等)の定期的な記録・評価
- 多職種カンファレンスでの情報共有・評価
- 悪化傾向発見時の医師への迅速な報告体制の整備
- 悪化傾向を示す指標の推移・変化
- 多職種間での情報共有の実施状況
- 悪化傾向発見から医師報告までの迅速性
風邪やインフルエンザにかかったとき、心疾患の増悪につながらないよう早めに対応したい
感染症罹患時に心疾患リスクへの対応力が維持され、感染症に起因した心疾患の増悪が予防できる
感染症発生時の報告・対応フローが整備され、本人・家族・支援者に周知されている
- 感染症(発熱・症状等)罹患時対応フローの作成・共有
- インフルエンザ・肺炎球菌ワクチン接種の勧奨・支援
- 感染症予防(手洗い・うがい・マスク等)の継続指導
- 感染症の罹患状況・頻度
- 感染症発生時の対応の迅速性・適切性
- 感染症予防行動の実践状況
季節の変わり目や気温の急激な変化の際、心疾患が悪化しないよう注意できるようにしたい
季節・気温の変化に応じた生活管理が継続され、気候変化による心疾患悪化が予防できる
季節・気候変化が心疾患に及ぼすリスクが理解され、季節ごとの対応策が確立されている
- 季節・気温変化への対応策(温度管理・衣類調整・水分補給等)の指導
- 気温変化と心疾患リスクの関連についての教育
- 季節ごとの生活管理方針の見直し
- 季節・気候変化時の心疾患症状の出現状況
- 季節ごとの生活管理の実践状況
- 気温変化への対応行動の理解度・実践状況
複数の専門職が連携して自分の心疾患を管理してくれる体制を維持してほしい
多職種連携による心疾患管理体制が維持・強化され、状態変化への迅速な対応が継続できる
多職種間(医師・看護師・ケアマネ・介護職・薬剤師等)の定期的な情報共有・連携体制が整備されている
- 定期的な多職種カンファレンスの開催・調整
- 担当者会議での心疾患管理に関する情報共有
- 連携ツール(情報共有シート等)の整備・活用
- 多職種カンファレンスの定期的な実施状況
- 情報共有の迅速性・正確性
- 多職種連携による早期発見・早期対応の実績
体重測定を毎日続け、わずかな変化も逃さずに記録・確認したい
毎日の体重測定・記録が継続され、体重変化傾向の把握により心疾患の悪化が早期に発見できる
体重測定・記録の習慣が継続されており、体重変化傾向の定期的な評価が実施されている
- 体重測定の継続支援と記録の確認・評価
- 体重変化傾向(増加・減少傾向)の定期的な分析・報告
- 体重変化基準(例:1週間で2kg以上の増加)超過時の医師報告体制の整備
- 体重測定の継続実施状況
- 体重変化の傾向(増加傾向・減少傾向)
- 体重変化と浮腫・息切れ・尿量などの症状との関連
血圧・脈拍を毎日記録し続け、変化が出た際に早期に対応できる体制を整えてほしい
血圧・脈拍の継続管理が維持され、傾向に応じた適切な対応が継続できる
血圧・脈拍の測定・記録が継続されており、変化傾向の評価が定期的に実施されている
- 血圧・脈拍の測定・記録の継続支援
- 血圧・脈拍の変化傾向(高値傾向・不整脈の頻度等)の定期的な評価
- 異常値・変化傾向出現時の医師への迅速な報告
- 血圧・脈拍の変化傾向(高値傾向・低値傾向・不整脈の頻度変化)
- 測定値の変化と症状変化との関連
- 医師指示値からの逸脱状況の変化
浮腫(むくみ)の状態を継続的に観察し、変化を早期に発見してほしい
浮腫の継続的な観察・管理が維持され、浮腫の増悪による心疾患の悪化が予防できる
浮腫の定期的な観察・評価が実施され、変化時の対応が機能している
- 訪問看護師による浮腫の定期的な評価(部位・程度・範囲)
- 浮腫増悪時の報告・対応フローの確認・更新
- 弾性ストッキング等の浮腫管理用具の正しい活用支援
- 浮腫の部位・程度・範囲の変化
- 浮腫増悪と体重増加・息切れ等の関連
- 浮腫管理用具(弾性ストッキング等)の適切な使用状況
酸素飽和度・呼吸の状態を継続的に確認し、呼吸困難の早期発見に備えたい
SpO₂・呼吸状態の継続管理が維持され、呼吸機能低下の早期発見・対応ができる
SpO₂・呼吸状態の定期的な確認が継続され、変化時の対応体制が整っている
- 訪問看護師・介護職によるSpO₂の定期的な測定・記録
- 安静時・活動時のSpO₂変化の比較・評価
- SpO₂低下時(94%以下等)の対応フローの確認・更新
- SpO₂の変化・低下傾向の有無
- 安静時・活動時のSpO₂の差の変化
- SpO₂低下時の対応状況・迅速性
夜間に動悸・息切れ・胸痛等が出現した際に、迅速に対応できる体制を整えたい
夜間の症状出現時に迅速・適切な対応ができる体制が維持できる
夜間の症状出現時の対応手順・連絡先が本人・家族・支援者に周知されている
- 夜間の緊急対応手順・連絡先の確認・共有
- 訪問看護ステーションの夜間対応体制の確認
- 夜間の症状出現状況の翌日の記録・報告の徹底
- 夜間の症状(動悸・息切れ・胸痛・夜間尿等)の発生状況
- 夜間緊急対応の実施状況・適切性
- 夜間症状と日中の活動・状態との関連
毎日の記録を医師に定期的に報告し、薬の調整等に役立ててもらいたい
バイタル記録データが継続的に活用され、医師による適切な薬物・治療の調整が維持できる
バイタル記録データが整理・まとめられ、定期受診時・訪問診療時に医師へ提供されている
- バイタル記録データの整理・まとめの支援
- 定期受診時・訪問診療時への記録持参の習慣化支援
- 記録データに基づく医師への報告内容の整理支援
- バイタル記録データの受診時提供状況
- 記録データ活用による医師の治療調整の有無
- 記録の精度・継続性の変化
家族・介護者が毎日のバイタル確認・記録を正しく続けられるよう、継続的に指導してほしい
家族・介護者によるバイタル管理が継続・正確に実施され、心疾患の安定管理が維持できる
家族・介護者へのバイタル管理に関する継続的な指導が実施され、実施精度が維持されている
- 訪問看護師による家族・介護者へのバイタル測定技術の定期確認・指導
- 測定方法の誤りへの修正指導の実施
- 家族・介護者の疑問・不安への定期的な対応
- 家族・介護者によるバイタル測定の精度・継続性
- 家族・介護者の理解度・技術レベルの変化
- 家族・介護者からの疑問・不安の内容変化
状態が安定していても、薬を毎日飲み続けることの大切さを理解し、継続したい
服薬継続への理解・意欲が維持され、確実な長期服薬が継続できる
服薬継続の必要性が本人・家族に継続して理解されており、服薬の自己中断が防止されている
- 状態安定時でも服薬継続が必要な理由の繰り返し説明
- 服薬自己中断リスクの説明・指導
- 服薬継続への動機づけ支援(改善成果の可視化等)
- 服薬継続の実施状況(自己中断の有無)
- 服薬継続への理解度・意欲の変化
- 服薬自己中断に関連するリスク因子の確認
薬が変更・追加された際に、正しく理解して安全に服薬できるようにしたい
薬剤変更・追加時も速やかに内容を理解し、安全な服薬が継続できる
薬剤変更・追加時の説明体制・確認フローが整備され、変更後も安全な服薬が実施されている
- 薬剤変更・追加時の薬剤師・看護師による即時説明・指導
- 変更内容のケアチームへの迅速な共有
- 変更後の副作用・効果の観察体制の整備
- 薬剤変更・追加の内容と頻度
- 変更後の服薬状況・副作用の有無
- 変更内容の本人・家族の理解状況
薬の種類が多くなりすぎないように、医師・薬剤師に定期的に確認してもらいたい
薬剤の種類・量が適切に管理され、ポリファーマシーによる副作用・転倒リスクが最小化できる
薬剤の定期的な見直し(ポリファーマシー確認)が実施され、不必要な薬剤の整理が進んでいる
- 薬剤師による定期的なポリファーマシーの確認・評価
- 医師への薬剤の整理・減薬の提案・調整
- 薬剤整理後の症状変化の観察・記録
- 服用薬剤数の変化・ポリファーマシーの状況
- 薬剤変更後の症状・副作用の変化
- 薬剤師からの指摘・指導内容の変化
服薬を忘れてしまいそうなとき、早めに気づいて対応してほしい
服薬管理能力の低下リスクが早期に発見・対応され、確実な服薬が継続できる
服薬状況の定期的な確認が実施され、飲み忘れ・間違いの早期発見体制が整備されている
- 訪問時の残薬確認による服薬状況の評価
- 服薬管理能力低下のサインの把握・対応
- 服薬管理方法の見直し(一包化・服薬カレンダー等)の検討
- 残薬の量・状況(飲み忘れの頻度・傾向)
- 服薬管理能力の変化(認知機能低下との関連含む)
- 服薬管理方法の正確性の確認
利尿剤を飲んでいるときは、脱水や電解質異常が起きないように管理してほしい
利尿剤使用時の水分・電解質管理が適切に維持され、脱水・電解質異常による心疾患悪化が予防できる
利尿剤使用時の水分管理・観察ポイントが本人・家族・支援者に周知され、実践されている
- 利尿剤使用時の脱水・電解質異常サインの指導
- 水分摂取量の記録・管理の継続支援
- 電解質検査結果の定期的な確認・共有
- 脱水症状(口渇・皮膚乾燥・尿量減少等)の有無
- 電解質異常のサイン(筋力低下・不整脈等)の存在
- 水分摂取量の適切性の確認
体力が落ちない程度の適切な活動を続けながら、心臓への過大な負担を避けたい
活動量が適切に管理され、心疾患の状態に応じた安全な活動が継続できる
現在の心疾患の状態に合った活動量の目安が設定され、日常的に実践されている
- PT/OTによる活動量・身体機能の定期的な評価
- 活動量の記録・医師への報告
- 状態変化時の活動量の見直し・調整
- 日常の活動内容・活動量の変化
- 活動後の心疾患症状(息切れ・動悸・胸痛・疲労感)の出現状況
- 活動量の変化と体力・ADLの変化との関連
「今日は調子がいい」と感じても、無理をしすぎないように自分の行動を調整したい
過活動・過労が予防され、安定した心疾患管理が継続できる
過活動・過労を防ぐための生活ルールが設定され、本人・家族が実践している
- 過活動・過労が心疾患悪化のリスクとなることへの指導
- 1日の活動・休息バランスのルール化支援
- 調子がよい日でも無理をしないための行動基準の設定
- 過活動・過労の発生状況の確認
- 1日の活動・休息バランスの適正性
- 調子がよい日の過活動による体調変化の確認
日常の動作(歩行・入浴・着替え等)を安全にこなしながら、自立を維持したい
ADLが安全に維持され、心疾患の増悪なく日常生活が継続できる
ADLの現状評価が完了し、安全に実施するための支援・環境が整備されている
- OT/PTによるADLの定期的な評価・指導
- 各動作時の心臓への負担軽減のための工夫の指導
- ADL低下時の早期介入体制の整備
- ADLの変化状況(低下・維持・向上)
- 各動作時の心疾患症状の有無
- ADL変化と心疾患状態の関連
デイサービスや通所リハビリを安全に利用し、社会参加と体力維持を継続したい
デイサービス・通所リハビリの安全な継続利用が維持され、体力・QOLが保たれる
デイサービス・通所リハビリ利用時の安全管理手順が整備され、心疾患情報が施設スタッフと共有されている
- デイサービス・通所リハビリへの心疾患情報・管理方針の提供・共有
- 利用時のバイタル確認・記録体制の確認
- 急変時の対応手順の施設スタッフへの周知
- 通所サービス利用時の体調変化の有無
- 施設での心疾患管理の適正性
- 通所サービスの継続利用状況・頻度
心臓への負荷を考慮したリハビリテーションを安全に継続し、機能低下を防ぎたい
心疾患の状態に応じたリハビリテーションが安全に継続され、身体機能が維持できる
現在の心疾患の状態に合ったリハビリプログラムが設定され、安全に実施されている
- PT/OTによる心疾患の状態に応じたリハビリプログラムの評価・調整
- リハビリ前後のバイタル確認
- リハビリ中止基準の設定・遵守
- リハビリ中・後の心疾患症状の出現状況
- リハビリプログラムの適切性(負荷量の過不足)
- リハビリによる身体機能の変化状況
体の状態が変化しても、自宅の中で安全に生活できるよう環境を整えたい
居宅環境が心疾患の状態変化に応じて継続的に見直され、安全な在宅生活が維持できる
居宅環境の定期的なアセスメントが実施され、状態の変化に応じた環境整備が行われている
- OTによる定期的な居宅環境アセスメントの実施
- 状態変化に応じた住宅改修・福祉用具の見直し
- 家族・介護者への居宅環境管理の指導
- 居宅環境の安全性の変化(危険箇所の有無)
- 転倒・ヒヤリハットの発生状況
- 環境整備の実施状況
転倒したり急に体調が悪くなった際に、すぐに助けを求められる環境を整えたい
緊急時の対応環境が整備・維持され、急変時に迅速な助けが得られる体制が継続できる
緊急通報システム・緊急連絡手段が整備され、本人・家族が利用方法を理解している
- 緊急通報システム(緊急コールボタン等)の導入・設定
- 緊急連絡先の確認・整備
- 本人・家族への緊急通報システムの使い方の指導
- 緊急通報システムの機能状況・使用状況
- 緊急時の対応体制の有効性の確認
- 本人の緊急時対応への自信・理解の変化
室内の温度・湿度を適切に管理し、心疾患の悪化につながる環境を取り除きたい
室内の温度・湿度管理が継続され、不適切な環境による心疾患悪化が予防できる
季節・気温に応じた温度・湿度管理方法が確立され、日常的に実践されている
- 季節に応じた温度・湿度管理の指導(冷暖房・換気等)
- 温度計・湿度計の設置・活用支援
- 高温多湿環境(夏季)・低温環境(冬季)への対応策の指導
- 室内の温度・湿度管理の状況
- 季節変化時の心疾患症状の出現状況
- 熱中症・ヒートショックリスクの確認
夜中にひとりでいるときでも、体調が急変した際に安全を確保できる体制を整えたい
夜間の安全管理体制が維持・強化され、夜間の急変時に迅速な対応ができる
夜間の安全確認・緊急対応手順が整備され、夜間支援体制が確立されている
- 夜間の緊急通報システムの整備・確認
- 夜間訪問介護・訪問看護の必要性の評価
- 家族の夜間対応能力・負担感の確認
- 夜間の心疾患症状・転倒等の発生状況
- 夜間緊急対応の実施状況
- 夜間の安全確保体制の有効性
塩分制限を無理なく続けるための工夫を維持し、長期的に食事管理を継続したい
塩分制限が継続・定着され、心疾患の安定管理が維持できる
塩分制限の継続状況が確認され、継続を妨げる要因(嗜好・外食・調理の困難さ等)が把握・対応されている
- 管理栄養士による塩分制限の継続状況の定期確認・指導
- 食事のマンネリ化を防ぐ塩分制限レシピの提案
- 配食サービス・介護食の活用支援
- 塩分制限の継続状況・遵守度
- 食事内容の変化(外食・惣菜の利用等)
- 塩分制限の難しさの原因・変化
水分の摂りすぎ・不足を防ぎ、季節・状態に合った水分管理を続けたい
季節・状態に応じた適切な水分管理が継続され、心疾患の安定管理が維持できる
季節変化(夏の発汗増加等)に応じた水分管理の調整が実施され、過不足が防止されている
- 季節・体調に応じた水分管理量の医師への確認・調整
- 水分摂取記録の継続支援
- 水分過多・不足のサインの継続的な観察
- 季節変化時の水分摂取量の適切性
- 水分過多(浮腫・体重増加)・不足(脱水)のサインの有無
- 水分管理の実践状況の変化
定期的に栄養状態を評価してもらい、体力維持に必要な栄養が確保できているか確認したい
定期的な栄養評価が継続され、適切な栄養状態が維持できる
管理栄養士による定期的な栄養評価が実施され、必要な栄養管理が実践されている
- 管理栄養士による定期的な栄養アセスメント・評価
- 栄養状態改善・維持のための食事プランの更新
- 食欲低下・体重減少時の早期介入
- 栄養状態指標(体重・食事摂取量・アルブミン等)の変化
- 食欲の変化(低下傾向の有無)
- 栄養管理の実践状況の変化
外食や中食を利用するときも、塩分・カロリーに気を付けた選択ができるようにしたい
外食・中食利用時も塩分・カロリー管理が適切に実践され、食事管理が継続できる
外食・中食利用時の選択方法・注意点が理解され、実践されている
- 外食・中食選択時の塩分・カロリー管理の指導(選択のポイント等)
- 低塩分・低カロリーの外食・中食の選択肢の情報提供
- 管理栄養士による外食・中食活用時の個別指導
- 外食・中食の利用頻度・選択内容の変化
- 外食・中食利用後のバイタル・体重への影響
- 塩分・カロリー管理への理解の変化
利尿剤を飲んでいるために、尿量・排泄の変化をしっかり確認し、適切な管理を続けたい
利尿剤の使用に伴う排泄管理が継続され、排尿異常が心疾患悪化につながることを防げる
利尿剤使用時の排泄変化の観察ポイントが把握され、異常時の報告体制が機能している
- 尿量・排尿頻度の記録・管理
- 利尿剤服用後の尿量変化の観察・記録
- 尿量異常(著明な減少・増加)時の医師への報告
- 尿量・排尿頻度の変化
- 尿量変化と浮腫・体重増加との関連
- 脱水症状(尿量著明減少等)の有無
体の状態が変わっても、できる限り自分でトイレに行き、排泄の自立を維持したい
排泄の自立度が可能な限り維持され、自立した排泄が継続できる
排泄自立度の現状評価が完了し、自立を支えるための支援・環境が整備されている
- 排泄自立度の定期的な評価・記録
- 排泄自立度低下時の早期介入(環境調整・介助方法の見直し等)
- 本人の意思を尊重した排泄方法の選択支援
- 排泄自立度の変化状況
- 排泄介助の必要性の変化
- 排泄に関する本人の意向・対応の確認
排泄のリズムを整え、排泄時の心臓への過大な負担を軽減したい
排泄リズムが適切に管理され、排泄に関連した心疾患症状が予防できる
排泄リズムの記録が継続され、便秘・下痢等の異常時の対応体制が確立されている
- 排泄日誌の継続的な活用
- 便秘予防(食事・水分・活動等)の継続指導
- 排便コントロールに関する医師への定期的な報告
- 排泄リズムの変化(便秘・下痢等の頻度)
- 排泄時の心疾患症状(怒責時の息切れ・動悸等)の有無
- 排便コントロールの状況
定期受診を確実に継続し、医師に状態を把握してもらい続けたい
定期受診が確実に継続され、医師による心疾患の継続管理が維持できる
定期受診のスケジュールが確認・管理されており、受診を妨げる要因が解決されている
- 受診スケジュールの継続的な確認・管理支援
- 受診を妨げる要因(体調・交通・費用等)の定期的な把握・解決支援
- 受診時同行支援(必要時の調整)
- 定期受診の実施状況・継続性
- 受診を妨げる要因の変化
- 受診時の医師指示内容の変更の有無
体力・状態が変化したとき、通院方法・受診先を見直し、安全に医療を受け続けたい
状態変化に応じた受診先・通院方法の見直しが継続され、適切な医療を安全に受け続けられる
受診先・通院方法の現状評価が完了し、必要な調整(訪問診療への移行等)が検討・実施されている
- 通院困難度の定期的な評価
- 訪問診療への移行の必要性の検討・調整
- 通院手段(介護タクシー・付き添い等)の確認・整備
- 通院状況の変化(困難度の増加)
- 通院方法の適切性の確認
- 訪問診療の必要性の変化
緊急受診・入院が必要な状態かどうかを早期に判断できる体制を整えたい
緊急受診・入院の必要性を早期に判断できる体制が維持され、適切なタイミングでの受診・入院ができる
緊急受診・入院の判断基準が関係者間で共有され、必要時に迅速な対応ができている
- 緊急受診・入院の判断基準の作成・共有
- 緊急時の受け入れ先医療機関の事前確認
- 関係者全員の緊急対応フローの確認・訓練
- 緊急受診・入院の判断基準の周知状況
- 緊急受診・入院が必要な状態の発生状況
- 緊急対応の迅速性・適切性
支援してくれる専門職全員が自分の状態を共有し、切れ目のないケアを受けたい
医師・医療機関との情報共有体制が強化・維持され、連携による切れ目のないケアが継続できる
医師・医療機関とのケアチーム間での定期的な情報共有の仕組みが整備されている
- ケアマネによる医師・医療機関との定期的な情報共有の調整
- 担当者会議への医療職の参加促進
- 医療・介護連携ツール(連絡票・共有シート等)の整備・活用
- 医療・介護間の情報共有の迅速性・正確性
- 情報共有の実施頻度・内容の変化
- 共有体制の有効性・課題の把握
再入院後の退院時にも、在宅生活がスムーズに再開できるよう連携してほしい
再入院後の退院時にスムーズな在宅復帰ができる体制が維持できる
入退院の連携手順・関係先が確認され、再入院時の退院支援体制が整備されている
- 入院時・退院時の医療機関との連携フローの整備
- 退院前カンファレンスへの参加体制の確認
- 再入院後の在宅復帰支援計画の事前準備
- 入退院連携の機能状況
- 再入院の有無・入退院の状況の変化
- 退院後の在宅生活再開のスムーズさ
「また悪化するかも」という不安が続いているが、少しずつ前向きに生活できるよう支えてほしい
心疾患に対する不安・抑うつが継続的にサポートされ、精神的安定を保ちながら在宅生活が継続できる
不安・抑うつの内容が把握され、精神的支援の方針が確立されている
- 訪問看護師・ケアマネによる定期的な傾聴・心理的サポート
- 不安の原因分析と対応策の具体化
- 必要な場合の心療内科・精神科への受診調整
- 不安・抑うつの程度・変化の確認
- 日常生活への意欲・積極性の変化
- 精神的サポートの効果
気分の落ち込みや不安な行動が出てきたとき、早めに対応してもらいたい
行動・心理症状の状況・タイミングが継続的に把握され、適切な対応が維持できる
行動・心理症状の具体的な内容と発生状況の把握体制が整備されている
- 行動・心理症状(どのような状況・タイミングで起きているか)の定期的な確認・記録
- 行動・心理症状の発生パターンの分析・対応策の検討
- 必要な場合の医師・心療内科への相談・受診調整
- 行動・心理症状の種類・頻度・状況の変化
- 行動・心理症状と心疾患の状態変化との関連
- 対応策の有効性の確認
心疾患の管理をしながらも、趣味や社会活動を楽しみ、生きがいを持って過ごしたい
心疾患の管理と両立しながら、生きがい・社会参加が継続されQOLが維持できる
現在の状態に合った生きがい活動・社会参加の場が確保され、定期的に参加されている
- 本人の生きがい・好みに合った活動の継続支援
- 心疾患の状態に配慮した社会参加の機会の調整
- 地域活動・サロン等への参加促進
- 生きがい活動・社会参加の継続状況・頻度
- 参加時の体調変化・心疾患症状の有無
- 生きがい活動と精神的安定の関連
再入院が必要になったときのことも考えて、自分の意思が尊重されるようにしたい
再入院に対する心理的準備が整い、本人の意思が尊重された医療・ケアの方針が明確になっている
再入院の可能性と対応について本人・家族との話し合いが行われ、意向が確認されている
- ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の実施・記録
- 本人・家族との再入院時の意向確認・話し合いの場の設定
- 今後の状態変化に応じた定期的な見直し
- 本人・家族の再入院への意向・心理的準備の状況
- ACPの内容の変化・更新状況
- 意向確認の定期的な実施状況
家族が無理なく介護を続けられるよう、定期的に負担を確認・軽減してほしい
家族介護の疲労・バーンアウトが予防され、持続可能な介護体制が維持できる
家族介護者の負担感が定期的に評価され、負担軽減策が実施されている
- 家族介護者への定期的な面談・負担感のアセスメント
- レスパイトサービス(ショートステイ・デイサービス)の積極的な活用
- 家族介護者向けの相談窓口・支援情報の提供
- 家族介護者の負担感・心身状態の変化
- レスパイトサービスの利用状況・満足度
- 家族介護者の介護継続意向の変化
家族が急変時に適切に対応できるよう、定期的に訓練・指導を受けたい
家族の緊急時対応能力が継続・強化され、急変時に迅速・適切な対応ができる
家族への緊急時対応訓練(119番要請・応急措置等)が定期的に実施され、対応能力が維持されている
- 訪問看護師による家族への定期的な緊急時対応指導・訓練
- 緊急対応手順書内容の定期的な確認・更新
- 家族の緊急時対応への不安・疑問への対応
- 家族の緊急時対応能力の変化
- 緊急時対応訓練の実施状況
- 家族の緊急時対応への自信・理解の変化
今後も自宅で生活し続けたいという自分の意思が尊重され、支援体制を維持・更新してほしい
本人の在宅生活継続の意思が尊重され、状態変化に応じた支援計画の更新により安定した在宅生活が継続できる
在宅生活継続に向けた意思確認が定期的に行われ、必要な支援計画の見直しが実施されている
- ケアマネによる本人・家族との定期的な意思確認面談の実施
- 状態変化に応じたケアプランの定期的な見直し・更新
- 在宅生活継続を支えるサービス体制の定期的な評価・調整
- 本人・家族の在宅生活継続への意向の変化
- ケアプランの見直し・更新の実施状況
- 支援体制の変化と在宅生活継続への影響
心疾患Ⅱ期の50の文例は以上です。
各項目は個別の状況に応じて柔軟にカスタマイズしてください。
心疾患Ⅱ期は、「安定しているために油断が生まれやすい時期」です。
特に長時間活動・季節変化・感染症・過活動が急性増悪のきっかけになりやすく、本人・家族がリスクを軽く見てしまうことがあります。
状態変化のサインを見逃さないよう、こまめな訪問・声かけ・多職種での情報共有を継続しましょう。
この文例集が、利用者さんの安定した在宅生活を支える一助となれば幸いです。




